コラムCOLUMN
人は自分の思った通りに動きたい
こんにちは、安井です。
今日は「目標達成の3つの段階」というテーマで書いてみたいと思います。
リーダー研修で扱った内容の一つに「内発的動機づけ」というものがありました。これは一言でいうと「人が自分の内側から動き出すためのエネルギー」です。ちょっと難しく聞こえますが、要するに「やらされ感ではなく、自分からやりたい!」と思える状態のことです。
研修を一緒にしていた講師仲間が、これをすごくわかりやすく説明してくれたので、今日はその話をシェアしますね。
目次
- 1. 目標達成には3つのレベルがある
- 2. 人は「自分で選びたい」生き物
- 3. 内発的動機づけを引き出す3つの質問
- 4. 僕自身の失敗談
- 5. リーダーの関わり方で未来は変わる
- 6. 遊びながら学ぶ「承認と質問」
- 7. まとめ:人は自分で動きたい
1. 目標達成には3つのレベルがある
同じ目標を掲げていても、人がどのレベルでそれを捉えているかによって、行動の質はまったく違うんです。
-
義務的に理解しているレベル
-
なぜその目標が優先順位が高いのかを納得しているレベル
-
納得したうえで「自らの動機」に結びつけているレベル
このうち、本当に成果につながり、しかも喜びを感じられるのは③なんです。
ただし、リーダーはつい①の状態でメンバーに伝えてしまうことが多いんですよね。「やるべきだからやってください」という伝え方です。これだと表面的には進んでも、モチベーションは上がりにくいです。
2. 人は「自分で選びたい」生き物
ここで思い出してほしいのが、人間の根本的な欲求です。
「人は自分の思った通りに動きたい」
これは僕が関わっている協会の講座でもお伝えしている原則の一つです。つまり、人は「やらされる」とやる気を失います。でも「自分が選んだ」と思えると、本気を出せるんです。
例えばダイエット。「医者に痩せなさい」と言われても続かないのに、「来月の同窓会でカッコよくスーツを着たい」と思った瞬間に本気で頑張れる。これって、まさに自分の欲求と目標がつながった状態です。
リーダーが部下と1on1をする場面でも同じです。上から「やれ」と命じるのではなく、相手の思いや欲求と目標をつなげることができたら、その人はぐっと前に進みやすくなります。
3. 内発的動機づけを引き出す3つの質問
じゃあ、具体的にどうすれば相手の「自分ごと化」を促せるのか?
そこで役立つのが「質問」です。特に次の3つを意識すると効果的です。
-
具体化する質問
-
「その目標を達成したとき、どんな状態になっている?」
-
「達成できたら誰が一番喜ぶと思う?」
-
-
深掘りする質問
-
「なぜそれが大事だと思うの?」
-
「その背景にはどんな思いがある?」
-
-
まとめてもらう質問
-
「結局のところ、あなたにとって一番大事なのは何?」
-
「今の話を一言で言うと?」
-
この3つを組み合わせると、相手の中で「ただの義務」だった目標が、自分の動機とつながっていくんです。
これはまさに「質問の力」。承認と同じで、言葉一つで相手の行動が大きく変わります。
4. 僕自身の失敗談
ここでちょっと僕の失敗談を。
昔、部下に「これをやってください」と義務感たっぷりに伝えたことがありました。そのときの部下の返事は「はい」だったんですが、心ここにあらず。案の定、仕事の質もいまいちで、後からフォローに追われる羽目になりました。
でも同じ部下に「この仕事を進めることで、君の企画力がもっと活かせると思うんだけど、どう?」と伝えたときは全然違いました。本人のやる気スイッチが入ったのか、提案のレベルが一気に上がったんです。
この経験から、「納得感」と「自分ごと化」の大切さを痛感しました。
5. リーダーの関わり方で未来は変わる
義務感で動くチームと、納得感から動くチーム。両者の違いは一目瞭然です。前者はやらされ感が漂い、後者は自発性があふれる。
そして、その違いを生むのはリーダーの関わり方です。問いかけ一つで、メンバーの未来が変わると言っても大げさではありません。
「あなたはどんな問いで、部下の思いを引き出していますか?」
ぜひ一度、振り返ってみてください。
6. 遊びながら学ぶ「承認と質問」
こうした「質問力」や「承認の力」を自然に身につけるには、やはり体感が欠かせません。
そこで役立つのが、以前から紹介しているカードゲーム『承認寺拳法アチョー!』です。承認の言葉がカード化されていて、質問と組み合わせて遊ぶ仕組みになっています。
これなら「やらなきゃ」ではなく「遊んでいたらできていた!」という感覚で学べるんです。内発的動機づけそのものを体感できる、ちょっとユニークなツールです。
7. まとめ:人は自分で動きたい
今日のテーマを整理すると、こんな感じです。
-
目標達成には3つのレベルがある
-
本当に成果につながるのは「自分の動機と結びついたレベル」
-
そのためにはリーダーの問いかけがカギ
-
承認と質問を駆使することで、相手の内発的動機を引き出せる
つまり「人は自分で動きたい」という本質を理解して関わることが、リーダーにとって最も大切なことなんです。
というわけで、今日のテーマは「目標達成の3つの段階」でした。あなたはどの問いかけで、相手の思いを引き出してみますか?
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!
この記事がよかった!わかる!やってみよう!と思ったら、シェアしてもらえると嬉しいです!
<新時代のリーダーに必要な「人を活かし、伸ばす」
次回は、10月4日(土)10:00~11:30
売上が伸びない、安定しない
優秀な人材の確保が難しい、すぐに離職してしまう
メンバーが主体的に動かない、指示待ちの状態が続く
相談できる相手がいない、経営やリーダー業務が孤独に感じる
チームに一体感がなく、成果がなかなか上がらない
そんな方はぜひご参加ください。
セミナー参加者には 「1on1実践ワークシート」 をプレゼント!
個別相談セッション(希望者限定)
<お客様との距離が自然と深まる、質問型コミュニケーションセミナー>
次回は、10月25日(土)10:00~12:00
お客様と話していて、こんな風に感じたことはありませんか?
- 話は盛り上がるのに、なぜかその後につながらない
- 信頼関係を築きたいのに、何をどう聞いていいかわからない
- リピートや紹介がもっと増えたらいいのに…
そんな“あと一歩”の壁を超える鍵が、「質問のしかた」にあります。
質問型コミュニケーションとは、 相手の本音や想いを自然に引き出し、信頼関係を築きながら対話を深めていく技術。
この体験セミナーでは、そのエッセンスを120分で体感していただきます。
<質問型コミュニケーション協会の講座情報!>
新年度がスタート!このタイミングで
「今年こそ、関わり方を見直したい」
「チームの力を底上げしたい」
と思っている方へ、目的別の講座をご用意しています。
「自然と選ばれ、関係性が深まる“質問のコツ”は?」
質問型コミュニケーションセミナー
「売り込まずに選ばれる自分になりたい」
質問型コミュニケーション実践マスター講座
質問型の基礎をしっかり身につける人気講座です。
「チームや人材育成に活かしたい」という方には
新時代のリーダーに必要な「人を活かし、伸ばす」
新質問型リーダーシップ講座
チームビルディング力養成講座(
リーダーとして求められる“対話の技術”を、構造から学べます。
また、「自分自身の軸を整えたい」「
という方には、
セルフコミュニケーション講座
「気になるけど、どれが自分に合ってるか分からない…」
そんな方は、お問い合わせよりご連絡ください。
あなたにぴったりの学び方をご案内します。
こちらのコラムに興味を持たれましたら、
メルマガの登録がオススメです👇
▶質問型コミュニケーション協会メルマガ 登録◀
登録おまちしてます!
spotifyにて、音声配信をしています。
▶Leaders-Lounge◀
リーダーやこれからリーダーになる方がホッとひと息つける、寄り添い型サポート番組です。
日々の悩みや葛藤を一緒に考えながら、
具体的なコミュニケーションのコツやリーダーシップのヒントをお届けします。
また、メンバー視点の『リーダーってどう思ってるの?』というリアルな疑問にも答え、
リーダーもメンバーも前向きに進める架け橋となる内容を目指しています。
作業をしながら、仕事をしながら、家事をしながら、お茶でも飲みながら…
ぜひ、お聴きください!