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個人の変化から組織の変革へ──協会設立の想い【LL#16】
こんにちは、安井です。
今日はですね、「個人の変化が組織の変革につながるのか?」というテーマでお話したいと思います。
よくビジネス書や研修なんかでは、「まずは自分が変わることが大事です」と言われますよね。
もちろんこれは大切なことなんです。でも実際に現場で人と関わっていると、どうしてもそこだけでは片付かないジレンマに出会うことがあります。今日はそのあたりを、私自身の体験を交えながらお伝えしていきます。
この記事は#16個人の変化から組織の変革へ──協会設立の想いをまとめたものです。
ぜひこちらもご覧くださいね✨
目次
- 1. 「自分が変われば世界が変わる」って本当?
- 2. コーチングを通じて見えた「個人と組織のズレ」
- 3. 上司の関わり方が部下の未来を左右する
- 4. なぜ「質問型コミュニケーション」が必要だったのか
- 5. 協会設立への思い
- 6. 広がっていった実践の場
- 7. 個人の変化と組織の変革をつなぐ
- 8. まとめ 〜新しい視点を持ち帰ってもらえたら〜
1. 「自分が変われば世界が変わる」って本当?
世の中には「自分が変われば相手も変わる」というフレーズがよく出てきます。
確かに、態度や考え方を少し柔らかくするだけで、人間関係が改善した経験をお持ちの方も多いと思います。
でも、現実には「自分は変わったのに、職場の空気は一向に変わらない」ということもあるんです。
むしろ、自分だけが前向きになって浮いてしまうケースだってあります。
たとえば、研修で学んだスキルを「よし、明日から使ってみよう!」と実践しても、上司の考え方が古いままだったり、会社の文化が硬直していたりすると、すぐに壁にぶつかります。
これは「個人の努力では突破できない領域」が確かに存在する、ということなんです。
2. コーチングを通じて見えた「個人と組織のズレ」
私は会社員を辞めて、コーチングを通じて多くの方と関わってきました。
独立当初から、多くのクライアントが「自分らしい軸を持ちたい」「毎日の働き方を変えたい」と相談に来てくださったんです。
コーチングの場では、驚くほどの変化が起きます。
ある人は昇進し、ある人は独立し、またある人はYouTubeで何万人ものフォロワーを持つようになりました。
ただし、ここで私が抱えたジレンマがありました。
「本人は変わったのに、職場に戻るとその変化がまったく活かされない」という状況が多々あったんです。
まるで、勢いよく走り出そうとしている車に、サイドブレーキがかかっているようなものです。
本人の内発的なやる気だけでは、外部の環境や上司の関わり方に阻まれてしまうことがある。ここに私は大きな課題を感じました。
3. 上司の関わり方が部下の未来を左右する
会社員時代の私自身もそうでしたが、上司の一言や態度が与える影響は本当に大きいです。
「もっとこうしてくれたら全然変わるのにな」と感じる場面は山ほどありました。
例えば、とある飲食チェーンでの事例。業績はうまくいかなかったのですが、社長が最後まで従業員のキャリアを整え、次のステップへ送り出していたんです。
その姿に触れたとき、「リーダーの関わり方次第で、人のその後の人生は大きく変わるんだ」と実感しました。
一方で、部下からすると「上司は分かってくれない」「社長は現場を見ていない」という不満もよく耳にします。
でも実際に社長と深く話してみると、ほとんどの方が本気で社員を思っていました。
この「思いはあるのに伝わらない」というズレこそが、組織の大きな課題ではないでしょうか。
4. なぜ「質問型コミュニケーション」が必要だったのか
こうした経験から私が思ったのは、「リーダーが質問を通じて関わることの力」です。
質問型コミュニケーションとは、相手の考えや気持ちを引き出しながら関わる方法です。ざっくり言えば、「答えを押し付けず、相手に考える余地を与える会話術」です。
これをリーダーが身につけると、部下が自分で考え、主体的に動くようになります。
単に「やれ」と命令するより、何倍も成果が上がることがあるんです。
たとえば、「どうしてできないんだ?」と詰める代わりに、「どこが一番やりづらかった?」と聞くだけで、部下は安心して本音を話せます。
この安心感が積み重なったとき、チームは大きく変わるんです。
5. 協会設立への思い
こうした気づきから私は、「個人を変えるだけでは足りない。リーダーや組織全体を巻き込む必要がある」と考えました。
そこで仲間と共に「質問型コミュニケーション協会」を立ち上げたんです。
営業だけでなく、教育、医療、福祉、サービス業など、あらゆる現場でこの手法を使えると信じたからです。
設立当初は本当に大変でした。ゼロ期生を集め、カリキュラムを作り、会社を立ち上げ…。
でも、受講者の方が「ありがとう」と言ってくれたとき、私は大人ながら人前で号泣しました。
それほどまでに「組織を変えたい」「リーダーを支えたい」という思いが強かったんです。
6. 広がっていった実践の場
今では、整体院の先生が質問型を取り入れてお客様の信頼を得たり、歯科医院が人材定着に活かしたりと、さまざまな業界に広がっています。
教育現場でも、塾やキャリア相談の場で活用されるケースが増えてきました。
ポイントは「特別な人だけが使うスキルではない」ということです。
日常のコミュニケーションで誰もが使える。だからこそ、組織の文化を変える力を持っていると感じます。
7. 個人の変化と組織の変革をつなぐ
改めて思うのは、個人の気づきや成長は確かに大切です。
でもそれだけでは組織は動かない。リーダーや上司が関わり方を変えることで、初めてチーム全体が変わっていきます。
だから私は「個人の変化」と「組織の変革」の橋渡しをしたいと考えています。
質問型コミュニケーションは、そのための一つの方法なんです。
8. まとめ 〜新しい視点を持ち帰ってもらえたら〜
今日は「個人の変化から組織の変革へ」というテーマでお話ししました。
自分が変わることはもちろん大切。
でも、それだけでうまくいかないと感じている方も多いはずです。
そんなときは、「リーダーの関わり方」「組織の文化」という視点を思い出してみてください。
自分を責める必要はありません。むしろ、仕組みや関わり方を見直すことこそが鍵になります。
というわけで、今回は協会設立への思いを振り返りながら、個人と組織のつながりについて書かせてもらいました。
皆さんの職場やチームづくりのヒントになれば嬉しいです。
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