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異業種交流会で“売り込みゼロ”でも選ばれる人

こんにちは、安井です。
今日は「異業種交流会でどうやって“本当のつながり”を作るか」について書きたいと思います。
名刺交換だけで終わる交流会。
帰りの電車で「今日は何の収穫があったんだろう…」と少しだけため息をついた経験、ありませんか?
僕も昔はそうでした。
一見、たくさんの人と出会っているのに、実際に仕事につながる人はほんの一握り。
「もっと意味のある関係を築きたい」と思うようになってから、ようやく見えてきたことがあります。
今日はそんな経験を踏まえて、
「異業種交流会を“人脈づくり”ではなく“信頼づくり”の場に変えるコツ」について話していきます。
目次
- 1. 異業種交流会は“つながりの入口”
- 2. “説明して終わる人”が多すぎる
- 3. “質問型”で会話の質が変わる
- 4. 数より“質”を意識する
- 5. 実践で“質問力”を磨こう
- 6. “売り込みゼロ”で信頼を育てる
- 7. 今日からできる3つのポイント
- 8. “つながりの入口”を楽しもう
1. 異業種交流会は“つながりの入口”
そもそも、異業種交流会に参加する目的ってなんでしょう?
多くの人は「新しいビジネスチャンスを探すため」「自社サービスを知ってもらうため」と答えます。
もちろん、それは間違っていません。
でも実は、異業種交流会の本当の価値は「その場で仕事を取ること」ではないんです。
それよりも大切なのは、「相手の世界を知る入口に立つこと」。
つまり、“つながりの入口”としての場なんです。
たとえば、あなたが美容業界の人だとして、
たまたま隣に座った人がITコンサルタントだったとします。
その人が今すぐ顧客になる可能性は低いですよね。
でも、数ヶ月後、その人のクライアントが「店舗のブランディングをしたい」と相談してきたとき、
あなたのことを思い出してもらえたらどうでしょう。
これが“つながりの入口”という考え方です。
交流会はゴールではなく、スタートラインなんです。
2. “説明して終わる人”が多すぎる
さて、ここでよくあるパターンを思い出してみましょう。
「こんなサービスをやってるんです」
「もし必要な方がいたら紹介してください」
「よろしくお願いします!」
この流れ、交流会で何度も聞いたことありませんか?
もちろん、悪いことではありません。自己紹介としては正しいです。
でも、正直に言うと——記憶には残りません。
なぜなら、相手の頭の中には「自分の話」しか残らないからです。
会話というより“プレゼン”になってしまっているんですね。
交流会での目的は“情報提供”ではなく、“関係づくり”。
自分の話ばかりでは、関係性の土台が生まれにくいのです。
3. “質問型”で会話の質が変わる
そこで大切になるのが、「質問型の会話」です。
これは、相手の興味や価値観を引き出すように質問を重ねるスタイルのことです。
たとえば、こんな感じです。
「今どんなお客様が多いんですか?」
「その中でも、特に大切にしてるお客様ってどんな方ですか?」
「なるほど、ということは、今後はどんな方向に伸ばしたいと考えてますか?」
このような質問をすると、相手の“背景”や“思い”が自然と見えてきます。
そして、その中で「あ、自分がサポートできる部分があるな」と気づくことができるんです。
やみくもに質問すればいいというわけではありません。
ただ、相手の世界を理解しようとする姿勢があるだけで、会話の深さがまったく変わってきます。
たとえるなら、質問は“会話の地図”です。
どんなに目的地(=信頼)を目指しても、地図なしではたどり着けません。
4. 数より“質”を意識する
交流会というと、つい「どれだけ多くの人と名刺交換できるか」に目がいきがちです。
でも実際には、数をこなしても成果にはつながりません。
一度の交流会で、印象に残る人はせいぜい2〜3人。
逆に、自分がその「印象に残る人」になれたら、それだけで十分なんです。
印象に残る人というのは、派手な名刺やスーツの人ではありません。
「ちゃんと話を聞いてくれた人」「自分のことを覚えてくれた人」なんです。
つまり、“聞く力”が最大の差別化ポイントになります。
5. 実践で“質問力”を磨こう
先日、僕が所属しているコミュニティで「交流会での質問の使い方」というテーマの勉強会を開きました。
ロールプレイ形式で、実際に対話をシミュレーションするんです。
「相手の状況や価値観をどう引き出すか」
「自然に信頼が高まる会話の流れはどう作るか」
そんなことを一緒に考え、試してみました。
最初はぎこちなかった人も、回を重ねるうちにどんどん自然になっていきました。
終わるころには「これならいける!」と笑顔になる方も。
やっぱり、こうした“練習の場”があるかどうかで差が出ます。
交流会は一発勝負に見えて、実は準備の積み重ねがものを言う世界なんです。
6. “売り込みゼロ”で信頼を育てる
交流会でのゴールを「名刺交換の数」から「信頼の深さ」に変えてみましょう。
その瞬間、あなたの行動がすべて変わります。
売り込みをしなくても、結果的に“紹介”が増えていくのです。
人は、売られるのは嫌いですが、「信頼できる人にお願いする」のは大好きです。
だから、まずは“売らない勇気”を持つことが大切です。
質問を通して相手の想いを知り、関係を温めていく。
その積み重ねが、最終的にビジネスの実を結びます。
7. 今日からできる3つのポイント
最後に、今日から実践できるポイントを3つ紹介します。
-
自分の話は3割、相手の話を7割にする
話しすぎず、聞きすぎず。相手の世界を知る意識を持ちましょう。 -
質問を“ストック”しておく
会話の引き出しが多い人ほど、場の空気を動かせます。
「仕事をする上で大切にしていることは何ですか?」など、汎用性のある質問を準備しておくのがおすすめです。 -
一言メモを残す
名刺の裏に、その人の印象や会話のポイントを書いておきましょう。
次に会った時、「あのとき話していた〇〇、どうなりました?」と聞けたら完璧です。
8. “つながりの入口”を楽しもう
というわけで、異業種交流会は「営業の場」ではなく、「信頼の入口」です。
人とのつながりは、すぐに結果が出るものではありません。
でも、丁寧に関係を築いた先に、“自然な成果”が待っています。
焦らず、競わず、楽しみながら“つながりの入口”を広げていきましょう。
それが、長く愛されるビジネスを育てる最短ルートだと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!
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