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承認の力、実際にはどうやって使えばいいの?

yasui



こんにちは、安井です。

今日は「承認の力って、実際どうやって使えばいいの?」というテーマで、ゆるっと深めに書いてみたいと思います。

「褒めるのって大事だよ」
「相手の気持ちをわかってあげよう」
こういう言葉って、コミュニケーション系の本を読むと必ず出てきますよね。

でも、これをそのまま実践しようとすると、ちょっと困ることが起きませんか?
たとえば、相手が落ち込んでいる時に無理やり褒めると、なんか違うな…という微妙な空気が流れる、みたいな感じです。

そんな“コミュニケーションあるある”を整理しながら、「承認力」をどう使えば人間関係がスムーズになるのか。
しかも、無理せず自然にできる方法をまとめてみました。


目次

1. 承認って、思ったより“曖昧”に使われている問題

まず最初に感じるのは、「承認」という言葉が広い意味で使われすぎていることです。

「褒めれば承認」
「受け止めれば承認」
「寄り添えば承認」

確かにそれらは全部承認の一部なのですが、まとめて「承認しましょう!」と言われると、正直どうしていいかわからないんですよね。

僕自身、昔は“とりあえず褒めればいいんだろう”と思って上司と話していた時期がありました。
でも、褒めても褒めても、なぜか関係性が深まらないんです。むしろ相手が距離を取っていく感じすらありました。

あとで分かったのは、「承認」には種類があって、それぞれが違う場面にフィットするということです。
ここが抜けると、いくら善意で承認してもズレちゃうんですよね。


2. 承認は5つのアプローチに分かれる—この整理がめちゃくちゃ大事

承認は次の5つに分けて考えると、一気に使いやすくなります。

  1. 褒める(評価の承認)
     結果や努力が明確な時に使いやすい方法です。「すごいね」「頑張ったね」など。

  2. 労う(過程の承認)
     成果が見えなくても、プロセスに寄り添う言葉です。「大変だったね」「よくやったね」など。

  3. わかってあげる(感情の共有)
     相手の感情をそのまま味わい、一緒に喜んだり悔しがったりすることです。

  4. 受け止める(事実の受容)
     賛成ではなくても、まずは否定せずに聞くこと。「なるほど、そう感じてるんだね」など。

  5. 感じ取る(非言語の受容)
     相手が言葉にできていない気持ちを汲み取ること。表情や雰囲気から読み取って言葉にしてあげるアプローチです。


3. よくある誤解:「全部“褒めればいい”わけじゃない」という落とし穴

ここでよく出る疑問が、「じゃあどれを使えば正解なの?」というものです。

結論としては、
“正解の承認”は状況によって変わる
ということなんですよね。

たとえば、部下がミスをした時に「でも〇〇はよかったよ!」と無理に褒めても、相手は全く嬉しくないことがあります。
これは相手が求めているのが「事実の受け止め」や「感情の共有」であって、褒め言葉ではないからです。

僕らの日常でも同じことが起きています。
友人が「仕事つらい」と言った時に「でもあなたすごいよ!」と言っても、あまり刺さらないんですよね。

むしろ求めているのは、
「大変だったね」
「つらかったんだね」
という受容や労いのほうだったりします。


4. 承認の2つ以上の組み合わせが“深い信頼”をつくる理由

とはいえ、承認は単体で使うよりも、2つ以上のアプローチを組み合わせると一気に深さが出ます

たとえば:

受け止める + 褒める
「試験に受かったんだね。それはすごいね!」

受け止める + 労う
「試験、大変だったね。合格おめでとう。本当にお疲れ様」

褒める + 感じ取る
「よく頑張ったね。つらい時もあったのに、ここまで来たのは本当にすごいよ」

日常生活でも、この組み合わせはかなり使えます。
家族、同僚、友達…誰にでも自然にフィットするからです。

1つの承認だけだと表面的に見えることがありますが、
2つが重なると「ちゃんと見てくれてる」という安心につながります。


5. 「承認がうまくできない…」という葛藤の正体

ここまで読んでいただくと、
「なるほど。でも瞬間的にどれを使えばいいかわからない」
という悩みが出てきやすいです。

これはよく分かります。
僕も以前はまさにそうでした。

ただ、実はコツがあって、
“相手がいま一番欲しがっているものを探す”
というスタンスを持つと一気にやりやすくなります。

相手が嬉しそうなら「感情の共有」。
疲れているなら「労う」。
話したいだけなら「受け止める」。
成果を誇りたいなら「褒める」。

難しいようで、意外と日常の中で自然に判断できるものなんです。


6. 僕が思う「承認の本質」は、“相手の存在をちゃんと見ること”

承認力のゴールは、褒めることでも、共感することでもありません。

僕は、
「あなたをちゃんと見ていますよ」と伝えること
だと思っています。

たとえば、子どもが絵を描いて持ってきた時に、「上手だね」と褒めるだけが承認ではありません。

「ここ、一生懸命描いたんだね」
「楽しそうに描いたね」

こういう言葉も立派な承認です。

もっと言うと、
「見せてくれてありがとう」
も承認なんですよね。

結果ではなく、“存在そのもの”を受け止める。
ここができると、関係性が自然と深まります。


7. というわけで、今日のまとめ

・承認には5つのアプローチがある
・どれを使うかは相手の状況で変わる
・組み合わせると効果が倍増する
・承認の本質は「ちゃんと見ているよ」というメッセージ
・無理に褒めたり寄り添う必要はない

承認は難しそうに見えて、実は日常で小さく積み重ねられるものです。
そして、それを意識するだけで、コミュニケーションの質は驚くほど変わっていきます。

あなたの毎日の会話が、ちょっとでも優しく、ちょっとでも楽になりますように。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!


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